2017/9/01 6号線「帰還困難区域」を走り抜ける
左手の緑のフェンスの向こうに積み上げられているのは除染物質を詰め込んだタイコンの山。
6号線を相馬から南に下る。
福島には相双という地区があるが、相馬から下るにしたがって田畑は荒れ放題の草むらになり、左側太平洋側にはフェンスで隠された「除染物質を詰め込んだタイコンの山」が放置されている。
帰還困難区域、、浪江、大熊、富岡を通り抜ける際、入り口には警察の目が光り、各交差点の信号は黄色点滅が続く。ここは止まってはいけない。写真撮影も実は危うい。警察が飛んでくるからだ。
道路際まで草木がぼうぼうと荒れ、取り残された家や商店はフェンスで囲われているもの6年半放置されたまま。コンビニやスタンドは草むらにおおわれてしまって、まさに「死の街」である。
道端の看板は「獣と衝突」「(野生化した)牛に注意」「イノシシに注意」など、見慣れぬものばかり。ところどころに「現在の放射線量」を知らせる信号が、、、。
そんな中で草刈りをする労働者や警備の警察官、全身白ずくめの何をしているのかわからない人たちがポツンぽつんと見受けられる。ガスマスク白いタイベックス、、、あの時見た衝撃の映像そのままだ。
止まることのできないこの区間、運転中、写真はどうしても右側だけになってしまうが、進行方向左側の太平洋側は言葉にならぬ悲惨さが漂う。
青緑色はタイコンの山を覆うビニールシートだろう。もう野ざらしなのだ。